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乾燥肌に悩む人が増えている理由とは？
冬場だけでなく、季節を問わず「肌がカサつく」「つっぱる」「化粧ノリが悪い」と感じる人が増えています。
それは、単に空気が乾いているからではなく、生活習慣やスキンケアの仕方、さらには環境の変化など、さまざまな要因が関係しています。
多くの人が「乾燥＝保湿不足」と考えがちですが、実はそれだけでは解決できません。
肌の乾燥は、肌の内側（角質層）の水分保持力やバリア機能の低下とも深く関わっています。
この記事では、「保湿」だけではカバーできない乾燥肌の根本的な原因と、今日から見直せる3つの対策ポイントを紹介します。
乾燥肌の主なサイン
・肌が白く粉をふく
・洗顔後にすぐつっぱる
・ファンデーションが浮きやすい
・かゆみや赤みが出やすい
・小じわやごわつきが気になる
こうしたサインが続くときは、肌の水分保持機能が弱まっている可能性があります。
では、なぜ肌は乾燥してしまうのでしょうか？
乾燥肌が起こる原因
肌の表面にある「角質層」には、外部からの刺激を防ぎ、水分を保つバリア機能があります。
しかし、そのバリアが乱れると、水分が逃げやすくなり、外の刺激を受けやすくなります。
① 間違ったスキンケア習慣
洗顔料で皮脂を落としすぎたり、熱いお湯で顔を洗ったりしていませんか？
こうした習慣は、肌を守るために必要な皮脂やうるおい成分まで取り除いてしまいます。
結果的に、肌が自力でうるおいを保てなくなり、乾燥を繰り返す悪循環に。
② 環境による影響
季節の変わり目や冬場の乾燥した空気、冷暖房の使用などは、肌の水分を奪う大きな要因です。
また、紫外線も見落としがちですが、肌内部のうるおいを壊す原因のひとつ。
季節や環境の変化に応じたケアをしないと、乾燥が進行してしまいます。
③ 加齢や生活リズムの乱れ
年齢を重ねると、皮脂の分泌量や天然保湿因子（NMF）が減少します。
また、睡眠不足やストレス、偏った食事なども肌の生まれ変わり（ターンオーバー）を乱し、乾燥を悪化させます。
乾燥肌対策のポイント①：保湿は“質と順番”が大事
乾燥対策といえばまず思い浮かぶのが「保湿」。
でも、「化粧水をたくさんつければOK」と思っていませんか？
実は、うるおいを守るためには“量よりも順番とバランス”が重要です。
ステップ1：洗顔後すぐに化粧水を
洗顔後の肌は水分がどんどん蒸発していきます。
タオルで軽く水気を拭いたら、1分以内に化粧水をつけるのが理想。
少量を何回かに分けて重ねづけすることで、肌全体に均一にうるおいが行き渡ります。
ステップ2：乳液・クリームで“フタ”をする
化粧水だけでは水分が蒸発してしまうため、乳液やクリームで油分を補うことが大切。
肌表面にうるおいの膜を作ることで、水分が逃げにくくなります。
特に乾燥しやすい頬や口元は、重ねづけでケアすると効果的です。
ステップ3：朝と夜で使い分ける
朝はメイク崩れを防ぐために、軽めの乳液で仕上げるのがおすすめ。
夜は、保湿力の高いクリームを使い、寝ている間に肌を守るようにケアをしましょう。
同じアイテムを使い続けるよりも、時間帯や季節に合わせて調整することがポイントです。
乾燥肌対策のポイント②：洗顔・クレンジングを見直す
意外と見落とされがちなのが「洗い方」。
どんなに良い保湿をしても、洗いすぎて肌のバリアを壊してしまうと意味がありません。
乾燥肌の人ほど、“落としすぎないケア”を意識しましょう。
やさしく洗うことが何よりも大事
洗顔料はしっかり泡立てて、泡のクッションで洗うのがポイント。
手でこすらず、泡を転がすようにして汚れを落とします。
すすぎは32〜35℃のぬるま湯で行い、熱すぎるお湯は避けましょう。
クレンジングは刺激の少ないタイプを選ぶ
乾燥肌には、オイルフリーやミルクタイプのクレンジングが向いています。
メイクが薄い日には、拭き取りタイプやジェルタイプよりも肌への負担が少ないミルククレンジングがおすすめ。
アイメイクなどは専用リムーバーを使い、部分的に落とすのも◎。
洗いすぎを防ぐ習慣を
1日に何度も洗顔をすると、必要な皮脂まで奪ってしまいます。
基本は朝・夜の2回。朝はぬるま湯だけで軽く洗うだけでも十分です。
「皮脂＝悪者」と考えず、うるおいを守る“天然のバリア”として意識しましょう。
乾燥肌対策のポイント③：生活習慣と環境を整える
乾燥肌の改善は、スキンケアだけでは完結しません。
肌の状態は、生活習慣・食事・睡眠・環境など、日々の積み重ねにも大きく左右されます。
「外からのケア」と同じくらい「内側からのケア」も意識していきましょう。
① 睡眠の質を高める
肌は寝ている間に生まれ変わります。
特に22時〜2時は「肌のゴールデンタイム」と呼ばれ、この時間にしっかり眠るとターンオーバーがスムーズになります。
寝不足や浅い眠りが続くと、肌の再生力が低下し、乾燥やくすみの原因に。
寝る前のスマホを控え、ぬるめのお風呂に入って体を温めると、自然に質の良い睡眠がとりやすくなります。
② 食事で“うるおう体”をつくる
肌のうるおいを支えるためには、栄養バランスも重要です。
特に乾燥が気になる時期は、次の栄養素を意識的に取り入れましょう。
- ビタミンB群： 皮脂バランスを整える（豚肉・卵・納豆など）
- ビタミンE： 血行を促し、肌をすこやかに保つ（ナッツ類・アボカドなど）
- オメガ3脂肪酸： 肌の柔軟性を保つ（青魚・亜麻仁油など）
また、水分補給も忘れずに。冷たい飲み物ばかりでなく、常温や白湯でこまめに摂ると体の巡りも良くなります。
③ 室内の乾燥対策を忘れずに
エアコンや暖房の使用によって、室内の湿度は簡単に下がってしまいます。
理想的な湿度は40〜60％。加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりして、空気の乾燥を防ぎましょう。
寝るときに枕元に水を入れたコップを置くだけでも、朝の肌の乾燥が和らぐことがあります。
④ ストレスをためない工夫を
ストレスが溜まると自律神経が乱れ、肌のバリア機能も低下します。
忙しい時こそ、深呼吸をしたり、軽い運動や散歩をしたりして気分をリセットすることが大切です。
“肌の調子＝心の状態”とも言えるほど、心身のバランスは肌に影響します。
まとめ：乾燥肌対策は「守る」「整える」「続ける」
乾燥肌を改善するには、保湿ケアだけに頼るのではなく、生活全体を整えることが欠かせません。
ポイントをおさらいすると、次の3つが基本です。
- ① 保湿は「質と順番」を意識して、肌に必要な水分と油分をバランスよく与える
- ② 洗顔・クレンジングはやさしく、“落としすぎない”ケアを心がける
- ③ 睡眠・食事・環境・心の状態など、内側からのケアも大切にする
乾燥肌は、一日で劇的に変わるものではありません。
けれど、丁寧なケアを積み重ねていくことで、少しずつ肌は安定していきます。
肌がうるおいを取り戻していく過程を楽しみながら、自分の肌と向き合う時間を大切にしていきましょう。
